月曜日, 4月 15, 2013

限りなく優勝に近いブルー



国道16号は都心を中心に、約30kmの半径で結ばれた環状道路だ。

我が狭山市にも、東北から南西に掛けて市を二分する形で貫いているが、鵜ノ木の辺りで2車線になるのでいつも渋滞する。

重要な幹線道路だが、この道にはあまり良い印象を持っていない。

渋滞もそうだが、横田基地辺りの退廃した文化、野猿街道に出没するオサル暴走族。

特に80年代、八王子を拠点にブラック・エンペラーなどが幅を効かせていて、あまり近寄りたくない地域だった。
都心が文明の地だとすると、30km以上離れた地域は「化外の地」
16号は野蛮と文明を遮断する結界のような印象を持ってる。

それも今や昔の話。

道路網の整備は格段に進み、16号に平行する圏央道もあって、家から東北道や東海道方面に出かけるとき、ワザワザ都心を経由しなくても済むようになった。

高尾山の野猿が邪魔しなければ・・・っと、話題が脇道に逸れ掛かった。

圏央道相模原愛川ICが供用開始になり、限りなく東名に近いルートを使って、清水エスパルスの本拠地であるIAI日本平スタジアムに出かけた。

小野、高原がエスパルスに在籍しているウチに一度は行きたいと思っていたが、二人が居なくなって行く機会を失っていた。

スムースに行けるかどうかはアウェイ遠征に参加するかしないか大きな鍵の一つである。

かつて全日本女子リーグ七連覇を成し遂げた清水第八はチャレンジリーグからもこぼれ落ちたが、東海リーグを勝ち上がってなでしこリーグに復帰してきた。
エルフェン狭山とのマッチアップのためワザワザ用意してくれ、かつ、以前より格段に行きやすくなったとなれば行くしかない。

前日の清水エスパルス勝利の熱気が去った後のスタジアムで、チャレンジリーグ第二節が行われた。



エルフェンは降格した上、前節負けて2連敗は出来ない切羽詰まった状態。
一方、地域リーグとはいえ昇格の勢いがある清水の守りの前に、ボールを支配しながら決め切れない展開が続く。

前半30分を過ぎた頃、堰の放ったシュートが相手の足下をすり抜けて先制すると、
試合後のヒロイン(セルフ)インタビュー


伊藤が2戦連続の2点目を決め、もうその時点で勝敗は付いた。

狭山と清水の戦力差は大きく、それを覆す何かが無い限り奇跡は起こらないわけで、狭山が優勝候補筆頭なのは下馬評通りだろう。

だからと言って確実にその通りに成らないのが勝負事の常だ。
約束された勝利など何処にもないから、勝ちを納める最大限の努力をする必要がある。

このブログを選手が読んでいるとは思わないが、前節、敗戦の後に書いたエントリーで、奈良と内田の名を上げた。

ノジマと清水、相手が違うとは言え、奈良は左サイドで相手DFを引き付け、相手の最終ラインにギャップを作る事に成功したし、内田も得点を得ることが出来た。

奥のボール保持者が奈良、隠れて見えにくいが内田もいる。


前への意識を徹底させ、動きの質を高めていけば勝利の確率はぐっと高くなる。

後半、荒川と薊が得点したのも良い材料だった。
ポイントゲッターが開幕2戦目という早い段階で得点できたので、この後ずっと波に乗って行きやすくなる。

エルフェンの攻撃陣にとって、明るくなる試合だったと言えるだろう。

まあ、思惑通り1年でなでしこリーグに復帰出来たとしても、課題のDF陣がしっかりしなければ、上がったり下がったりのエレベータークラブになる。
むしろDFの連携を強化して、守り勝つパターンが構築出来るだろうか


入団して日の浅い内海を使う理由が、山郷が別格過ぎて、エルフェンに溶け込めず、苦肉の策としてなら問題だ。

前回書いたように、ワイワイ楽しくできたサッカーから、勝利を義務付けられたサッカーに変化した環境。
この方程式を解く近道は元代表3人組、特に山郷が知っているに違いない。



エルフェンの選手達は進んで教えを請うべきだ。
ただ、山郷の方も今までと環境が変わった事を十分承知して、また一段の進化を果たして貰いたい。

一つの頂点を極めた者が次に目標にすべきは後継者の育成だろう。

ボールを意のままに操れる様になるには長い時間が掛かり、なかなか満足できる域には達しない。
それ以上に、他人を信服させ思うように動かせる様になるのは難しい。
だがエルフェンには、サッカー教室と言う実践の場が用意されている。

現役選手として、いつかスパイクを脱ぐ日が来ても、自分の技術や考えを誰かが引き継いで行けば永遠を手にしたのと同じ事だ。

まず素人相手に教える事のトレーニングを開始したら如何だろうか。

第二、第三・・・第八 の 荒川、伊藤、山郷と呼ばれる選手が次々とエルフェンに生まれるなら、

「限り無く優勝に近い」んじゃなく、”常勝ブルー”エルフェン狭山が誕生しそうだ。






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